鬼(おに)

「鬼の頭」と「儿(=ひと)」と「ム(=陰の気)」とからなる”象形文字”だそうです。

死者のたましいを意味する。草や木、鳥や獣など、いろいろなものが変化した妖怪、人間わざとは思えない、すぐれたしわざ、とあります。

『大工どんが川の岸辺で考え込んでいると、目の前の流れの中からぶくぶくぶくんと鬼が顔を出した。』

遊びの時間に「絵本読んでもいいですか?」と自主的に読む子どもたちもいます。

わからない漢字はお互いに教え合います。忘れたらまた思い出せばいい。思い出す回数が多いほど、記憶は濃くなっていくそうです。

「鬼」と聞くと、”怖い”とか”悪者”のイメージが強いですが、鬼は自分の外側にあるものではなく、内側にあるものなのかもしれないと思う今日この頃です。

 

参考文献:新明解 現代漢和辞典(編集:影山輝國 伊藤文生 山田俊雄 戸川芳郎 三省堂出版)「大工と鬼六」(花園文庫 文:高見のっぽ 絵:田中橿子 発行所:株式会社登龍館)