【乳幼児期の味覚が一生の味覚を決める】

園では、食育にも力を入れています。この時期の食生活がとても大切だと感じています。

授乳期・離乳食を経た幼児期(2~5歳)は、一生の食事リズムの基礎を作る大切な時期です。

また、子どもの活動範囲が広がり、好奇心も強くなるので、食への興味や関心が高まるように食の体験を広げていく絶好の機会です。

この時期には、食べ物の好き嫌いも出てきます。野菜が苦手な子どもは多いですが、日々の食卓に出して、親や身近にいる大人がおいしそうに食べていれば、いつの間にか食べられるようになっていたということもありますね。

子どもの「嫌い」という理由には「見た目がいや」(特に緑色)、「噛み切れない、飲み込めない」というものが多いそうです。

例えば、野菜を細かく刻んで入れたり、煮てやわらかくしたり、油と和えたりなど、飲み込みやすくする工夫をしてみることで「食べられた!」ということもあります。

子どもの自信にもつながります。成功体験が増えると、好き嫌いも少なくなっていくそうですよ。

子どもの味覚は大人よりも3倍ほど敏感で、味が濃いものは避けたほうがよいといわれます。自然な甘みや塩味、旨味を子どもが味わう機会を奪わないようにしたいですね。

子どもの味覚を正常に発達させるためにも、素材の味を知ることが大切です。園では、子どもたちに、素材そのものの味をまず味わうという経験をさせることを意識して提供しています。

お出汁も「昆布・いりこ・鰹節」で丁寧にとっています。ミネラルたっぷりのお出汁です。

 

参考引用:幼児期からの食育のメリットやポイント | 日本安全食料料理協会【JSFCA】 (asc-jp.com) / 幼児期こそ考えたい。「食」べる力を「育」てる「食育」について親として知っておきたいこと  (oyako-heya.jp) / 幼児期の食事についてー成長・発達に必要な栄養素とは? (suku-noppo.jp)