【対話はコミュニケーション能力を高める】

人間は聴覚がいちばん最初に発達するといわれます。お母さんの胎内にいるときから、音を聞いているそうです。

子どもは、自分で言葉を発することができないときも、周りの人たちが発する言葉を理解する力があります。

子どもたちの吸収する力はとても大きいです。周りの大人がどんな言葉を使うかで、子どもの言葉は変わってきます。「言葉が変わると、思考が変わる」

「自分で考えて行動する力」は、生きていくうえでとても大切な力ですが、子どもたちは、乳幼児期のかかわりの中でも習得しています。

日常生活の中の対話も学びの一つです。①相手の話を聞いてきちんと理解する。②自分自身で返答を考える。③相手に伝わるように話す。この体験の繰り返しが大切とのこと。

イエス・ノーで答えられる質問ではなく、文章で答える質問がよいですね。「いつ」「どこで」「誰が」「どのように」「どうした」のかを、子どもが答える質問です。

例えば、「今日は〇〇ちゃんと遊んだの?」ではなく、「今日は”誰と”遊んだの?」「”何をして”遊んだの?」のような質問です。単語で答えられるようになれば、文章で答える練習もしてきたいところ。

子どもは「イエス」と言えば済んでしまう環境に慣れてしまうと、何を質問されても、言葉を聞かずに「イエス」しか言わない習慣がついてしまいます。

「お腹すいたの?」「うん」、「オムライスが食べたいの?」「うん」、「本当は食べたくないの?」「うん」

そうすると、「何が食べたいの?」と質問されたときに、どう答えていいかわからなくなってしまうのです。

親はよかれと思って、ついつい先回りしてしまうことがありますが、子どもの自立を支えるのは「自分で考えて行動する力」です。

親が子どもの話を聞いて、受け止め、さらに問いかける対話は、子どもに「考えるクセ」をつけます。

今は、小学校でも「対話する力」を重視しています。

今日から少しずつ、対話の時間を増やして、子どもにどんどん質問してみてください。子どもたちはきっと喜んで答えてくれると思いますよ。

 

参考引用:子どもの考える力を育てる「対話」のすすめ…会話との違いや対話のコツも紹介 | 幼児教育歴27年の保育士が子育てのヒントを紹介 (chokotto-gaku.com)/内閣府「なぜ子どもに対話の場をつくることが必要なのか」sankou3.pdf (cas.go.jp)